工場や施設における故障予防には振動管理が有効ですが、非常に手間(人件費)のかかる手法で故障損失が莫大な装置産業でしか活用されませんでした。近年無線センサを使用したモニタリングシステムが登場し手間の部分は改善しましたが高額な導入費用がネックとなり活用が進んでいません。
導入費用が高額になっている原因のひとつに振動管理には高性能なセンサが必要になることが挙げられます。しかし私の経験上「異音に気づけるだけでもとても助かる!」と感じていました。この経験から安価に製造できるMEMSセンサを使用した振動管理システムを構築しました。システムはクラウド(AWS)を使用することでほぼノーコードで構築できています。振動管理を広げつつ徐々にセンサの種類も増やしていきました。
当時在籍していた製薬会社で大きな成果を上げることができました。実績があがったことで「この技術を広めて日本中の工場、施設の故障削減に役立てたい!」と思うようになり、会社からサブライス権を頂いて独立しました。この仕組みは保全屋が自分のために作った仕組みです。ぜひお役立てください。
モニタリングシステム「SPOCE」について
モニタリングシステムの名称をSPOCE(Sensor-based Condition Prediction Engine)と名付けました。最初は振動から始めましたが徐々にセンサの種類を増やしていきました。しかし設備の異常検知で最も効果があるのは振動です。今後は振動を中心に説明を進めていきます。
振動でどんな異常をみつけるのか?
振動でどんな部位のどんな異常を検出したいのかを説明します。